東京・首都圏で撮れる古民家スタジオ10選 ― 和の質感を作品に取り込むロケーション
築80年の梁、縁側の光、枯山水の庭。借りられる本物の和空間を、CREAが用途別にまとめました。

ロケハンで「白い壁のスタジオ」をいくつ見ても、決め手にならないことがある。作品が求めているのは、塗り直せない時間の質感――障子越しのやわらかい光、縁側の木の艶、土壁のムラ――だったりするからだ。
CREAに集まる撮影空間のなかから、借りられる本物の古民家・和モダンスタジオを、東京・首都圏でキュレーションした。MV、ルックブック、ドラマ、商品撮影まで。場所そのものを作品の一部にしたいときの一覧として使ってほしい。
都心で撮れる古民家
古民家studio BODO(中野区) 推定築80年の平屋。和室・縁側・洋室・キッチン・浴室と、生活のシーンがそのまま詰まっている。庭に面した大きな窓から入る曇りガラス越しの光が、和洋折衷の空間に静かな表情をつくる。
出汁 北千住古民家(足立区) 築70年の建具と梁を活かした古民家スタジオ。荒川の土手沿いの角地にあり、室内の和室・書斎・縁側だけでなく、外でのロケーション撮影もそのまま続けられる。
GREEN BOX IKEJIRI(世田谷区・池尻大橋) 築70年の古民家をフルリノベした3階建て。複数の天窓から安定した自然光が落ち、アイランドキッチン・屋根裏部屋・バルコニーと、1棟で異なる画がいくつも撮れる。
Arcstudio(目黒区) 建築家・林雅子の設計による和洋ミックスの一軒家。2階の和室は障子を開けると四季の庭が広がり、1階は大理石とコンクリート打ちっぱなしのモダンな対比。天井高は最大6m。
名建築・文化財級の和空間
久楽庵(大田区・久が原) 1939年築、国の登録有形文化財。スパニッシュ風の外観に数寄屋造りの茶室を備えた和洋折衷住宅で、360坪の敷地に四季の自然光が回る。建築当初の姿を残す、替えのきかない場所。
丹徳庭園(埼玉・川越) 明治2年創業の材木商の歴史的商家。母屋・蔵・茶室・露天風呂・東屋、そして200坪の枯山水庭園まで、敷地すべてが撮影可能。小江戸川越の空気ごとフレームに収められる。
鎌倉・湘南の和の家
北鎌倉STUDIO(鎌倉) 北鎌倉駅から徒歩3分、330坪に建つ伝統的な数寄屋建築。無垢材と漆喰の母屋に、囲炉裏型サウナ・檜風呂・露天風呂の別棟が連なる。Modern Japaneseを一棟で完結できる。
稲村ヶ崎の家(鎌倉・稲村ヶ崎) 窓の外に相模湾が広がる住宅。100段の階段を上った先の完全プライベート空間で、午後の光が美しく差す和室と、プール付きの開放的なLDKを併せ持つ。
問室 -toishitsu-(横須賀) 高台の和モダン古民家。アイランドキッチンのあるLDK、書斎、縁側、庭。二面採光で時間帯ごとに光が移ろい、音出し・ライブ撮影にも対応する。
古民家 HUG(横浜・港北区) 妙蓮寺駅から徒歩2分、竹林の小道を抜けた先の築50年超の平屋。広い和室・縁側・引き戸の玄関に加え、プロ仕様の業務用キッチンを備え、再現VTRから作品撮影まで対応する。
場所から、作品を立ち上げる
ここで挙げたのはCREAに集まる空間のごく一部だ。ロケーション一覧や東京のロケ地から、光・天井高・庭の有無で探し、気になった場所は保存して、そのままチームで共有できる。
いい場所は、企画より先に作品を決めてしまうことがある。次の一本のための一軒を、ここから見つけてほしい。